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栽培雑記 Vol-10
P.medusianaの栽培
-乾期・湿潤期の見極め-
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Pinguicula medusianaの花 |

Pinguicula medusianaの葉 |
1.概要
P.medusianaは以前はP.heterophylla var alfreadeという名前であったが、近年別種との論文が発表され、
晴れて独立種となった。
花に派手さは無いが、清楚でなかなか可愛い花が毎年この時期に咲いてれる。生長の開始は6月上旬ごろで、
気がつくと冬芽を展開させて、花芽と同時に葉が出てくる感じだ。
P.weserとの間にP.Marcianoという交配種も作出されている。、
2.栽培方法
この種の特徴は葉先に小苗が出きることで、環境さえうまく整えば、増殖は楽であるが、未だに普及には至っていないほど
栽培は難しいのが現状である。
何処が難しいかというと、他のメキシカンピンギキュラとは少し違う管理をしないといけないのである。
その点、情報誌などで詳しく語られたことが無かったのも、普及が遅れている原因かもしれない。
この植物は冬は完全にドライアウトしていまう。つまり用土のミズゴケは完全にカリカリ状態にするのである。
写真を見ても判るであろうが、完全にカリカリである。素焼き鉢に植えているが、水分のコントロールのしやすさを考えると
素焼きが一番かもしれない。
休眠期はラッキョウのように冬芽を形成する。そして半日陰の場所に置き、水分は全く与えず管理する。そして暖かくなり
他のメキシカンピンギキュラ類が休眠からさめる3月から4月頃に水分を徐々に与えるが、一緒にP.medusianaに水分を与えてしまったり
、腰水にしてしまったりすると、とたんに枯死してしまうのである。ここが第一の栽培ポイントであるといえる。
では、いつ頃水分を与えるかが最大のポイントであるが、写真のように花も咲き、葉も数枚出ている今現在(6月中旬)に至っても
未だ水分はほとんど与えていないのである。それでもしおれることもなく、元気である。そろそろ徐々に水分を殖やしていこうかと
思っている状態である。つまり生長の始まりを確認してから水分を与えるのである。これはP.gypsicola P.macrophylla P.crassifolia P.heterophyllaなどと同じである。
こうして葉が充分出揃ったら触って湿っている程度に水分を与え、徐々に湿潤期に慣らしていきます。そして半日陰の場所で
管理すれば、夏の暑さも問題なく、順調に成長し続けます。うまくいけば葉先に小苗ができるでしょう。
次のポイントは秋から冬にかけてである。他のメキシカンピンギキュラ同様、冬芽を形成する時期であるが、同じ時期に
休眠に入るので、水分を徐々に切っていきます。そして他のメキシカンピンギキュラよりも完全に水分をカットするようにします。
この辺もP.gypsicola P.macrophylla P.crassifolia P.heterophyllaと同様です。
以上が他のメキシカンピンギキュラの管理と違う取り扱い方法である。つまり乾期と湿潤期との水遣りのタイミングさえ間違えなければ
難なく栽培可能であるし、P.gypsicolaを通年維持栽培している人がいるのであれば、同様の管理で栽培可能であると思われます。
最後に用土であるが、ミズゴケ単用で問題ないが、パーライト細粒を混ぜるとなお良いです。さらに、この時期湿度がかなり高く
メキシカンピンギにとっては良い季節といえますが、過湿により株が腐る場合があり、またナメクジによる食害もある季節ですので、
鉢内の過湿とナメクジ駆除のための夜の見回りは怠らぬように。