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栽培雑記 Vol-11
Petiolaris類ドロセラの栽培
-入手は簡単。栽培が難しい-
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Drosera paradoxa |

Drosera ordensis |

Drosera caduca |

Drosera lanata |
1.概要
ペティオラリス類ドロセラはオーストラリア北部の熱帯地方に広く分布する食虫植物で、アレンローリーのリストより
容易に入手可能だが、価格は未だに高嶺の花である。種子以外での増殖が困難なことが最大の理由であろう。
それに決して初心者向けの植物とはいえず、栽培は困難な部類に入る。
この仲間の種類としては、近藤先生の書籍「入手から栽培まで」ではD.petiolaris1種類の紹介されているが、
今では、D.lanata、D.ordensis D.caduca D.darwinensis D.derbyensis D.farconeri D.kenneallyi D.brevicounis
D.broomensis D.dilatato-petiolaris D.fulva D.paladoxaを加えて13種類が独立種として登録されている。
その殆どがアレンローリーより輸入可能である。また最近では、チェコより入手可能となり、今後の価格破壊が期待される。
2.栽培方法
入手は簡単。しかし栽培維持はとても難しい!というのが実感である。これらの植物の自生地は熱帯であり、昼間は40度近くなり、
夜もさほど気温は下がらず、湿度も高く、とても人間にとっては宜しい環境ではない場所に生育している。
アレンローリーからの輸入だと、2月頃に日本に届くのである。これがまず第一の難関で、届いたときは生き生きしており特に問題ないのであるが、真冬の日本で真夏を再現しなければならないので、結構枯れたりするものが出るのである。
昨年よりチェコから輸入した方も多いかと思うが、同じ北半球で、季節の逆転がないので、活着率は抜群にいいようである。
アレンよりも高価であるが、活着率のことや管理のしやすさを考えれば、チェコのほうがいいかもしれない。
私より上手に栽培している方が多いので、あまり偉そうな事は言えないが、栽培ポイントは、高温多湿で栽培することである。
特に今の季節は調子がよいようで、日光には良く当てて管理するだけでよく育つ。
鉢はできるだけ深さのある鉢を選ぼう。うちではサラセニア用の20cmほどの硬質ロングポットを使っている。黒くてたくさん根が出ており、深く地中を潜るので、浅鉢や2号ほどのプラポットではいずれ調子を崩すと思います。最近はやりのペットボトルを改良したものを使っている人が多いが、それでも充分栽培可能である。
土はミズゴケでも砂利系でも特に問題ないように思う。用土の痛みや植替えの手間を考えると、砂利系のほうがよさそうな感じだ。
問題は冬の管理で、最低でも15度は維持したい。室内へ収納し、人口育成灯で管理するのも一つである。とにかく低温には弱いので
高温多湿を年中維持できるようにしよう。
増殖は種子が容易い。アレンから入手するもよし、栽培品から種子を取るのもよし。ただし、シブリング(他株同種の交配)でないと、なかなか結実しないようだ。今、我が家ではTriffidから輸入したD,petiolarisが薄ピンク色の花をつけている。自家受粉しているが、果たして結実するであろうか?
昔、森本さんが他との交配に成功し、苗の状態にまで生育させている。組み合わせは忘れたが、もう一度どなたかチャンレンジしてみてはいかがだろうか? D.ordensis とD.farconeriとの組み合わせなど、面白そうなものが出来そうではないか。
この仲間の中でも栽培難易度に差はある。私の栽培経験からすると一番簡単なのがD.paradoxa、次にD.petiolaris、D.lanata
そして一番難しいのはD.ordensis という感じである。特に葉柄が毛で覆われているタイプが栽培難易なものが多い様だ。
自生地では乾期に休眠するようだが、栽培下では休眠させずに同じ環境のまま維持できるようであるが、少しでも低温に当てたり乾燥させたりすると休眠するようであるが、これも種類によって差があり、今後の研究課題である。
書籍「世界の食虫植物」ではD.lanataをD.lunataと表記されてます。これはスペルミスです。またD.petiolaris Kununuraという名前で紹介されているのはD.ordensisです。今でもD,ordensisのことをクヌヌラと呼ぶ人がいますが、それはそれでいいかと思います。
D.caducaも正式に命名される前は、D.aff petiolaris Edkins Range(エドキンスレンジ)と呼ばれてました。
96年ごろのアレンのリストには古い名称と正式名称が併記してありますので、ここに紹介しておきます。
D.brevicounis = D.aff petiolaris Medium rosette
D.caduca = D.aff petiolaris Edkins Range
D.derbyensis = D.aff lanata Derby
D.fulva = D.aff petiolaris long scapes
D.darwinensis = D.aff petiolaris mini rosette
D.kenneallyi = D.aff farconeri MItchell Plateau
上記の経緯及び栽培経験から、ペティオラリス類を栽培の観点から、以下のように分類したい。
1.ペティオラリスグループ
D.petiolaris D.dilatato petiolaris D.paradoxa D.brevicounis D.darwinensis D.caduca D.fulva
葉柄には毛がなく、一番栽培が容易なグループ。
2.ファルコネリグループ
D,farconeli D.kenneallyi
葉が真っ赤になり高温、高湿度、強い日射を好むグループ。栽培は比較的容易。
3.ラナータグループ
D.ordensis D,lanata D.derbyensis D.broomensis
葉柄が白い毛に覆われており、栽培が難しいグループ。用土の過湿に弱い感じだ。
皆さんの栽培経験談なども是非教えてください。