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栽培雑記 Vol-16 
メキシカンピンギキュラの咲き乱れ
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P.superba x caudata


P.rotundiflora


P.agnata x Huatla


P.laueana x emarginata


P.sp Kohrs


P.gracilis x moctezumae


P.emarginata


P.ehlersae x laueana

メキシコやキューバ、他中米地方の高山地帯に野生するムシトリスミレをメキシカンピンギキュラとマニアの間では呼ばれている。 食虫植物はグロテスクなイメージが先行するが、可憐な花を咲かせるムシトリスミレは一般園芸としても充分受け入れられる余地はあるであろう。
一昔前までは、このメキシカングループはP.gypsicola P.moranensis P.aganta P.esseriana P,ehlersiaeぐらいしか導入されていませんでした。花アルバムのメキシカンピンギキュラのページをご覧になれば、それが実感できるであろう。
平成7年ごろから新種の発表が相次ぎ、さらにイギリスの趣味家や業者からP.emarginata P.rotundifolia P.kondoi等が日本にドンドン導入されたのです。
当時まだ珍品でしたが、特に栽培が難しいわけではなく、冬芽増殖で容易に増殖できるので、普及するにはそう時間はかかりませんでした。また南アフリカの趣味家やドイツの趣味家などからも未導入種がドンドン導入され、系統別に維持栽培がなされており、現在に至っております。
さらに、大阪の趣味家の努力で優良な交配種が沢山作出されており、今後も注目されます。

さて、栽培の話であるが、メキシカングループは関東平野部を前提に考えると、冷房も暖房も要らないのである。凍ると枯れるものもあるが、簡単にガラスケース内や衣装ケース内に入れておくだけで充分栽培可能であり、また室内に置いても鑑賞栽培可能である。
メキシコ産であるが、P.sharpii P.emarginata P.moctezumae P.filifoliaはすこし栽培方法が異なるので後で説明する。

1.一般的なメキシカンピンギキュラの栽培
P.gypsicola P.moranensis P.laueana P.agnata P.cyclosecta P.eseriana P.ehlersiae P.potosiensis P.colimensis P.immaculata等がこのグループであり、栽培方法の基本は同じである。
(1) 置く場所と日光
水苔や鹿沼土などで植え付けますが、根は少なく、貧弱なので余り気にしないで、用土の上に乗っている状態でも生育には特に問題はありません。1年を通じて直射日光を避けて、50%遮光ぐらいで管理します。室内に置く場合は南か東の窓辺に置いてもよく育つでしょう。 できれば水槽やプラスティックケース、衣装ケースなどに入れて、空中湿度を高く保つようにします。ケースに入れて少し腰水して、 日光に当たれば自然にケース内が曇って程よい湿度が保てると思います。
原産地はメキシコの高山で夏は涼しいのを好みますので、クーラーの効いている部屋が理想ですが、そこまでしなくても、 密封する事による高温や蒸れに注意してください。

(2) 冬芽にする
秋から冬にかけて、水遣りを少しずつ控えめにしていくと、だんだんと冬芽を形成するようになります。(P.agnataを除く) 冬芽になったら完全に水遣りをストップしますが、ビショビショになっていなければ多少腰水になっていても問題はないようです。
そのまま春を迎える頃になると冬芽がほぐれて夏の葉を展開し始めますので、水を与えていきます。ただこのあたりの作業は余り神経質になる必要は無いようで、当方では水遣りは殆ど年間を通じて腰水にはしてません。寒さによって冬芽への刺激が起こるようです。

(3) 空中湿度を高くする
メキシコの高山地帯の霧が掛かるような場所に自生しているので、根に水分を与えるよりも葉に与えるほうが効果的のようです。 私は葉面散布剤(ハイポネックス1000倍液など)を3日に一回ぐらい葉の表面に霧吹きで与えている。これは昼間やるよりも夜のほうが効果的なのです。この植物はCAM植物といって夜活動しているのです。ですから夜に葉面散布するのです。

(4) 増殖
冬芽の葉を1枚ずつ基部より外してミズゴケなどに並べておくと、2.3週間で発芽してきます。挿した鉢はラップで覆うなどして湿度を高く保ちます。温度は10Dもあれば充分で、室内に置いておくだけでも良いでしょう。この葉挿し苗は生長も早く、また親株よりも丈夫で、真夏に親株が枯れても葉挿し苗はびくともしないものです。保険を掛ける意味でも、この冬の時期に葉挿しをしておきましょう。

2.特殊なメキシカンピンギキュラの栽培
特殊と書いたが、上記のものとは扱いが違うという意味で、特殊と書かせていただいた。
P.sharpii P.emarginata P.moctezumae P.filifolia P.albidaがそのグループで、これらは冬芽を作らずに1年中生育を続けるという事なのです。 しかも一般的な熱帯ドロセラと同じように充分腰水して栽培するのです。D.adelaeやコモウセンゴケなどと全く同じでOKなのです。以下品種ごとに補足します。

P.sharpii
よく開花し、種子も沢山取れます。親株は開花結実後に弱って枯れてしまうので、種子で更新します。P.lusitanicaと同じです。

P.emarginata
これは普通のメキシカンと同様に葉挿しで増殖可能です。冬芽は作りませんので、15度以上ある季節に葉挿しをしてください。

P.moctezumae
これもP.emarginataと同様です。細長い葉が特徴的ですが、その葉を外して葉挿しが可能です。また良く開花し、結実もしますので、 種子で沢山殖やすことも可能です。

P.filifoliaとP.albida
これの注意点は、冬の寒さです。最低でも15度以上、できれば20度は維持してください。乾燥には弱いので、真冬でも高温多湿が 理想です。当方ではDroseraのペティオラリス類が良く育つ場所に置いてます。こうすることによって真冬でもドンドン開花しますし、 種子も取れます。

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